マルブツミラクル（1988年生、母マルブツシヤイン）

マルブツミラクル（1988年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のストラダビンスキー（当時13歳）と交配したマルブツシヤインが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は佐藤幹雄。戦績は、中央平地17戦4勝2着1回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は1993年の八坂特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

10月14日、デビュー戦は林満明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は448kg。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヤマノカサブランカを差し切れず、1馬身差の2着となった。

3歳（1991年）

10月6日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月3日、中1週で迎えた4戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月10日、連闘で迎えた5戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は清水英次騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

4歳（1992年）

2月1日、中7週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、松田幸春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

2月9日、連闘で迎えた9戦目は、5歳以上500万下の北方特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

2月23日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトキノアラワシを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月7日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、5歳以上500万下の鳳来寺山特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は清水英次騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメモリーベンチャーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目をマークした。

3月22日、中1週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の伊丹特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のコウマンサウンドを半馬身振り切って3勝目を獲得した。

4月12日、中2週で迎えた13戦目は、梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

12月13日、約8か月の休み明けで迎えた14戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の高砂特別（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

5歳（1993年）

1月6日、中0週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

1月17日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のセフティールイーズに1馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

6月11日、約5か月の休養明けで迎えた18戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、パール特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7月16日、中4週で迎えた19戦目は、ルビー特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。3着に終わった。

6歳（1994年）

8月9日、約13か月の休養明けで迎えた20戦目は、はまゆう特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。