カサビセンス（2022年生、母サボールアトリウンフォ）

カサビセンス（2022年2月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「スペインのバルセロナにある建築物の名前」。毛色は栗毛。種牡馬のBricks and Mortar（当時8歳）と交配したサボールアトリウンフォが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2025年のコウテイダリア特別(一般C1イ)。

経歴

デビュー前

加藤士津八厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2025年）

1月11日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では伸びが鈍く17着に敗れた。

1月26日、中1週で迎えた2戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

4月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、石田拓郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は小崎綾也騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

6月15日、中6週で迎えた5戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 小雨/重）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では出色の末脚を披露し、3着に入った。

6月29日、中1週で迎えた6戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

8月16日、中6週で迎えた7戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったキタノマーシャルに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

9月13日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月24日、中5週で迎えた9戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、一般C6（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンタヴェルナを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月6日、中1週で迎えた10戦目は、コウテイダリア特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺竜也騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンヤタガラスを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月3日、中3週で迎えた11戦目は、望月洵輝騎手を鞍上に迎えて、一般B7（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のダブルブラックに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。