ミッキーポジション（2015年生、母ポジションリミット）

ミッキーポジション（2015年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したポジションリミットが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はグランド牧場。主な勝ち鞍は2020年の招福ステークス(3勝クラスハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、グランド牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、野田みづきによって5,400万円で落札された。

菊沢隆徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

11月19日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

12月23日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキッズジョリーに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2018年）

3月3日、中9週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルユキツバキを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を奪取した。

4月28日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

6月9日、中5週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の八王子特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったミキノトランペットに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月16日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の香取特別（中山ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったサノサマーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2019年）

1月12日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の成田特別（中山ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のイルフォーコンを3/4馬身振り切って断然の支持に応えた。

2月16日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢一樹騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

3月23日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

4月13日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の下総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のように急駛したが、抜け出したマイネルユキツバキを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月22日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの内房ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

11月17日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの晩秋ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢一樹騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

5歳（2020年）

1月5日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエムオーグリッタを上がり3位の末脚で3/4馬身差し切って4勝目を手に入れた。

2月29日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（8戦2勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

4月12日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの吾妻小富士ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢一樹騎手（5戦2勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

2020年9月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。