ピサノガルボ（1997年生、母ベルオブアムハースト）

ピサノガルボ（1997年2月22日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカーネギー（当時6歳）と交配したベルオブアムハーストが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地26戦3勝2着1回。1999年の小倉3歳ステークス(G3)で2着に入った他、1999年のフェニックス賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

7月17日、デビュー戦は飯田祐史騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は410kg。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のトッププロテクターに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月21日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイスッピンガールを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

9月5日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉3歳ステークス（小倉芝1200m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（2戦2勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したアルーリングアクトを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

9月25日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で飯田祐史騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

3歳（2000年）

2月26日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で飯田祐史騎手（4戦2勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく7着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で飯田祐史騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

4月16日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた8戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず11着に終わった。

6月11日、中4週で迎えた9戦目は、巴賞（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず3着に終わった。

7月16日、中4週で迎えた10戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

8月20日、中4週で迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

5歳（2002年）

3月17日、約19か月の休養明けで迎えた12戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた13戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の播磨特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた14戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

5月26日、中3週で迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の三河特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6月16日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に敗れた。

6月29日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の八雲特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた18戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり16着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

8月3日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

9月15日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（6戦2勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

9月29日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のファイトブライアンを3/4馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

10月13日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

11月9日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

12月14日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に終わった。