トランクイリティー（1997年生、母ボンヌシャンス）

トランクイリティー（1997年6月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトニービン（当時14歳）と交配したボンヌシャンスが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2002年の尾張特別(500万下)。

経歴

デビュー前

田所秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

7月1日、デビュー戦は久保田英敬騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

8月5日、中4週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で久保田英敬騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で久保田英敬騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンタンブリンをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

9月17日、中3週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で久保田英敬騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

5歳（2002年）

4月27日、約19か月半の休み明けで迎えた5戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

5月12日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、南井大志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

6月16日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

6月30日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の遊楽部特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井大志騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

9月21日、中9週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた10戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

9月29日、連闘で迎えた11戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の利尻特別（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るメディアウォーズを圧倒的な末脚でアタマ差だけ差し切って久しぶりに白星を挙げた。

10月19日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

11月9日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（4戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた14戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

12月22日、中3週で迎えた15戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尾張特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るグリーンプレジャーを鮮烈な末脚で半馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

6歳（2003年）

1月18日、中3週で迎えた16戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたハレルヤサンデー決め手に屈してクビ差の2着となった。

2月1日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の大津特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

2月22日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた19戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の野麦峠特別（中京芝2000m 雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。