テンクウ（2015年生、母ピサノドヌーヴ）

テンクウ（2015年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「天空。天空に舞うような走りを願って」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヨハネスブルグ（当時16歳）と交配したピサノドヌーヴが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は岩見牧場。2017年の新潟2歳ステークス(G3)で3着に入った他、2017年のサウジアラビアロイヤルカップ(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

奥村武厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

6月18日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のニシノベースマンに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月27日、中9週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では超凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月7日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2018年）

1月6日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のパルマリアに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

3月17日、中9週で迎えた5戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

9月29日、約6か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上1600万下のロードカナロアメモリアル（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

4歳（2019年）

4月14日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（5戦2勝）。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に敗れた。

7月13日、中9週で迎えた9戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのやまびこステークス（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

9月8日、中7週で迎えた10戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの外房ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた11戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

12月8日、中9週で迎えた12戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの飛騨ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

5歳（2020年）

1月11日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの迎春ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

2020年6月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。