グラツィオーソ（2012年生、母グレイトグレイス）

グラツィオーソ（2012年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「『優雅に、気品を持って』の意を持つ音楽用語。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時17歳）と交配したグレイトグレイスが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道日高郡新ひだか町、生産者は（株）チャンピオンズファーム。戦績は、中央平地3戦0勝、地方10戦4勝。主な勝ち鞍は2016年の4歳以上C2-10。

経歴

デビュー前

当歳のとき、レキシントンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、チャンピオンズファームから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、ノーザンファームによって1,102.5万円で落札された。

キャロットクラブにて総額1,800万円（4.5万×400口）で一口馬主が募集された。

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

3月28日、デビュー戦は藤懸貴志騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

6月28日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

8月22日、中7週で迎えた3戦目は、大下智騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

11月28日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 36（佐賀ダート1300m 曇/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

12月6日、連闘で迎えた5戦目は、大澤誠志郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 45（佐賀ダート900m 曇/不良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上C2-30（佐賀ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は田中純騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のミリノテツニーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2016年）

1月4日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上C2 19（佐賀ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中純騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヒラボクゴールドに2馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

2月27日、中7週で迎えた8戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2 14（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上C2 15（佐賀ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上C2 43（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で倉富隆一郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のスティルバイトを半馬身振り切って勝利をモノにする

4月10日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上C2-10（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は田中純騎手（3戦2勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のハクユウファイアーに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月30日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中純騎手（4戦3勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

5月29日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田中純騎手（5戦3勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。