スウィートエルフ（1999年生、母ダンシングエルフ）

スウィートエルフ（1999年5月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「かわいい妖精」。毛色は栗毛。種牡馬のタマモクロス（当時15歳）と交配したダンシングエルフが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）槇本牧場。戦績は、中央平地39戦6勝2着4回、地方1戦0勝。2004年の小倉日経オープン(オープン)で2着に入った他、2005年のバーデンバーデンカップ(オープンハンデ)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,470万円（7.35万×200口）で一口馬主が募集された。

柴田光陽厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

3月23日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未出走（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未出走（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、勝ったビッグマックスにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

5月4日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えてあっさりと抜け出し、最後は2着のミナレットに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月25日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、6着に終わった。

9月28日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた6戦目は、名古屋チャレンジカップマース賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で太宰啓介騎手（6戦1勝）。11頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた8戦目は、服部剛史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

4歳（2003年）

3月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

3月29日、連闘で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴原央明騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

4月19日、中2週で迎えた12戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の須賀川特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

8月17日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は柴原央明騎手（3戦0勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月30日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったチャレンジセイエンにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

9月20日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴原央明騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月4日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴原央明騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るタイリーヴズを3/4馬身差し切って久方ぶりに美酒を浴びた。

10月19日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴原央明騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

11月9日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で柴原央明騎手（8戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はシーロンパーと並んで1着同着となった。

5歳（2004年）

3月20日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の伊丹特別（阪神ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴原央明騎手（9戦2勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴原央明騎手（10戦2勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

4月24日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴原央明騎手（11戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

5月8日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で柴原央明騎手（12戦2勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた23戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の桶狭間特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は柴原央明騎手（13戦2勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したヒシアスカにクビ差届かず2着となった。

7月3日、中3週で迎えた25戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の文月特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマルブツタイクーンに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月1日、中3週で迎えた26戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の有明特別（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のヤマノサンデーズに1馬身3/4の差をつけて5勝目をつかんだ。

8月8日、連闘で迎えた27戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったゴールデンキャストに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

8月29日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた29戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた30戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月6日、中5週で迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリミットレスビッドをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月28日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（7戦1勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

6歳（2005年）

5月1日、約5か月の休み明けで迎えた33戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた34戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦1勝）。17頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

6月19日、中3週で迎えた35戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

8月7日、中6週で迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

8月21日、中1週で迎えた37戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。12着に終わった。

9月11日、中2週で迎えた38戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

10月1日、中2週で迎えた39戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（8戦1勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた40戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。