アサヒマリリン（1985年生、母ヒメアサヒ）

アサヒマリリン（1985年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロングエース（当時16歳）と交配したヒメアサヒが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ヒノデファーム。戦績は、中央平地29戦3勝2着2回、中央障害5戦2勝。主な勝ち鞍は1989年の高千穂特別(400万下)。

経歴

デビュー前

坪憲章厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

2月28日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、シロキタギャランに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

4月17日、中3週で迎えた3戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

5月14日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

6月18日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は塩村克己騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るセフティボルドーを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

7月23日、中2週で迎えた8戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下（小倉芝2000m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のダイナロイターに3馬身半の差をつけて優勝

8月6日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下の牧園特別（小倉芝1800m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の天草ステークス（小倉芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた11戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のフクニチ新聞杯（小倉芝2000m 雨/重）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

10月2日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の兵庫特別（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に終わった。

10月29日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は増井裕騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、6着に入り込んだ。

12月3日、中2週で迎えた15戦目は、J.マーシャル騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’88ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2500m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

12月18日、中1週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の天竜川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

4歳（1989年）

1月21日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の石清水特別（京都芝2200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

2月18日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

7月23日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の日田特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたバトルウィンキッス決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8月5日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上400万下の牧園特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上400万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（5戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上400万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（6戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンキャスターをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

9月23日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の兵庫特別（阪神芝2500m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（7戦1勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の桂川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岸滋彦騎手（8戦1勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で岸滋彦騎手（9戦1勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岸滋彦騎手（10戦1勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

5歳（1990年）

8月18日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の天草ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

8月26日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた28戦目は、4歳以上900万下の西海賞（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

9月15日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の有松特別（中京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

10月20日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のゴールドナトリに約32馬身の大差をつけて4勝目を掴み取った。

11月11日、中2週で迎えた31戦目は、障害4歳以上400万下（京都障害芝→ダート3290m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のエイユウスワローに約12馬身の大差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月15日、中4週で迎えた32戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6歳（1991年）

1月13日、中3週で迎えた33戦目は、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で林満明騎手（3戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2月10日、中3週で迎えた34戦目は、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 雨）に出走。鞍上は5戦連続で林満明騎手（4戦2勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。4着に敗れた。