ハヤテヤブサメオー（2006年生、母フジノエメラルド）

ハヤテヤブサメオー（2006年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋流鏑馬＋王」。毛色は鹿毛。種牡馬のバチアー（当時9歳）と交配したフジノエメラルドが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊田田村牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方11戦6勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年のアタック戦。

経歴

デビュー前

1歳のとき、門別牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、石川県馬主協会によって157.5万円で落札された。

宗綱泰彦厩舎（金沢）へ入厩。

2歳（2008年）

7月13日、デビュー戦は吉原寛人騎手を鞍上に据えて、2歳（金沢ダート900m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、で一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したビクトリーエールを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

7月29日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のアンタレス特別（金沢ダート900m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のサンデーハートを半馬身振り切って初白星を挙げた。

8月24日、中3週で迎えた3戦目は、2歳戦のアタック戦（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のリトルポエットに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月9日、中1週で迎えた4戦目は、2歳地方重賞の兼六園ジュニアカップ（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉原寛人騎手（3戦2勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦のアンタレス特別（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で吉原寛人騎手（4戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のコーザンソナタに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月24日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、2歳地方重賞のゴールドウィング賞（名古屋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で吉原寛人騎手（5戦3勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。

11月18日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、2歳（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で吉原寛人騎手（6戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のビクトリーエールに3馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

11月30日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた8戦目は、2歳地方重賞のヤングチャンピオン（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で吉原寛人騎手（7戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

12月14日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、2歳（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で吉原寛人騎手（8戦4勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のフジヤマヒーローに4馬身の差をつけて制した。

12月29日、中1週で迎えた10戦目は、2歳戦のコルト&フィリー賞（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で吉原寛人騎手（9戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコアレスビーチに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

3歳（2009年）

9月5日、約8か月半の休み明けで迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず12着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

10月19日、中3週で迎えた13戦目は、板垣吉則騎手を鞍上に迎えて、シリウス賞（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

12月13日、中7週で迎えた14戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に終わった。

4歳（2010年）

1月24日、中5週で迎えた15戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。