アサカウンリュウ（1996年生、母ファニーリーフ）

アサカウンリュウ（1996年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダミスター（当時14歳）と交配したファニーリーフが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）協和牧場。戦績は、中央平地22戦4勝2着3回、中央障害3戦0勝。主な勝ち鞍は2000年の鞍馬特別(900万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、協和牧場から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、浅川吉男によって3,255万円で落札された。

飯田明弘厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

1月5日、デビュー戦は飯田祐史騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったダイイチブライトに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

1月23日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハヴアトライに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月21日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

3月21日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、4歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で飯田祐史騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

9月25日、約6か月半の休み明けで迎えた5戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアサカライズに1馬身1/4の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

10月17日、中2週で迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。

11月14日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上900万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、サーストンフライトに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月4日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の柳川特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

12月26日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で飯田祐史騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったフィールドプロスパにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（2000年）

1月22日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で飯田祐史騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

2月27日、中4週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の丹波特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で飯田祐史騎手（8戦1勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の須磨特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で飯田祐史騎手（9戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のキョウワデインヒルをクビ差振り切って3勝目を手に入れた。

4月1日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

4月16日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（10戦2勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（11戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

10月29日、約5か月半の休養明けで迎えた16戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のキョウワダイキチをクビ差振り切って久しぶりの実戦を物にした。

11月12日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

12月16日、中4週で迎えた18戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい8着に終わった。

5歳（2001年）

2月4日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（12戦2勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず12着に終わった。

3月11日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

3月31日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（13戦2勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（14戦2勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

10月13日、約5か月半の休養明けで迎えた23戦目は、嘉堂信雄騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた24戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で嘉堂信雄騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。4着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で嘉堂信雄騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。