アピールバイオ（2014年生、母ビクトリアスバイオ）

アピールバイオ（2014年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「魅力+冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時14歳）と交配したビクトリアスバイオが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。戦績は、中央平地18戦1勝。2016年のアルテミスステークス(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

牧光二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

7月3日、デビュー戦は木幡巧也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は438kg。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウインクバックに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月28日、中7週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月2日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月29日、中3週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着に入った。

11月20日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた6戦目は、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

3歳（2017年）

1月14日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳500万下の菜の花賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

7月2日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下の雄国沼特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡巧也騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた12戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

4歳（2018年）

4月15日、約7か月半の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5月5日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（8戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

6月16日、中5週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい14着に敗れた。

6月24日、連闘で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた17戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

10月27日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（9戦1勝）。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

12月23日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（10戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

5歳（2019年）

4月13日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（11戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた21戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

5月11日、中1週で迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

8月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（12戦1勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

8月24日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（13戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

9月8日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（14戦1勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡巧也騎手（15戦1勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

10月21日、中3週で迎えた27戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で木幡巧也騎手（16戦1勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい17着に終わった。

6歳（2020年）

3月21日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（17戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

4月5日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた30戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず16着に敗れた。

5月10日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

7月18日、中9週で迎えた32戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（18戦1勝）。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた33戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（19戦1勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。端をきる形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、3着を確保した。

9月5日、中3週で迎えた34戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（20戦1勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

9月21日、中1週で迎えた35戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡巧也騎手（21戦1勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

12月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた36戦目は、3歳以上1勝クラスの豊川特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

2020年12月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。