タイキエルドラド（1994年生、母ロイヤルブライド）

タイキエルドラド（1994年3月30日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のTheatrical（当時12歳）と交配したロイヤルブライドが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地9戦5勝2着2回。1997年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)に勝利した他、1998年の目黒記念(ハンデG2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額6,000万円（60万×100口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

3月1日、デビュー戦は橋本広喜騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。馬体重は494kg。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したレジェンドライアンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3月16日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（阪神芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイブルシンザンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月13日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、4歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

6月8日、中7週で迎えた4戦目は、4歳500万下のほうせんか賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のショーファイトを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

7月20日、中5週で迎えた5戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の洞爺湖特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマチカネトリスタンに1馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

10月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のピュアハートに1馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

11月1日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスノーエンデバーをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

4歳（1998年）

5月30日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦3勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、伸びてきたゴーイングスズカ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。