ワールズエンド（2021年生、母リラヴァティ）

ワールズエンド（2021年2月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「地の果て。スリランカの国立公園にある絶壁。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時13歳）と交配したリラヴァティが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年のアーリントンカップ(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2024年）

2月4日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシュガークンに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月13日、中9週で迎えた2戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入った。

5月4日、中2週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアルトゥームをクビ差振り切って断然の支持に応えた。

9月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの有松特別（中京芝1600m 曇/重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたフォーチュンタイム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの壬生特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のムーンリットナイトに3馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

4歳（2025年）

1月12日、中7週で迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの新春ステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、伸びてきたヒルノローザンヌ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月26日、約6か月半の休養明けで迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のペリファーニアに3馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

10月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。