アルマヴェローチェ（2022年生、母ラクアミ）

アルマヴェローチェ（2022年2月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「武器(伊)+冠名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時16歳）と交配したラクアミが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)に勝利した他、2025年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大野照旺によって3,300万円で落札された。

上村洋行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

8月4日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は482kg。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のリアンベーレをクビ差振り切って初白星を挙げた。

8月31日、中3週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したマジックサンズにハナ差届かず2着となった。

12月8日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のビップデイジーに1馬身1/4の差をつけて2歳女王の称号を奪取した。

3歳（2025年）

4月13日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエンブロイダリーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

5月25日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたカムニャック決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。