プリンセスナナミ（2010年生、母ハートオブパリス）

プリンセスナナミ（2010年5月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「王女＋人名より」。毛色は栗毛。種牡馬のタイキシャトル（当時16歳）と交配したハートオブパリスが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地8戦0勝、地方14戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年の一般C2十一十二。

経歴

デビュー前

北出成人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

3月17日、デビュー戦は長岡禎仁騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は544kg。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

5月26日、中7週で迎えた3戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず15着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた4戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1000m 雨/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

6月22日、連闘で迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

6月29日、連闘で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

8月18日、中6週で迎えた7戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

9月17日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

10月30日、中5週で馬体重を前走から27kg増やして迎えた9戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のトミケンジェストに6馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月22日、中2週で迎えた10戦目は、一般C2十二十三（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた11戦目は、シャコー5 二周年50名突破にありがとう（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

4歳（2014年）

1月10日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、一般C2十一十二（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るバルベリーニを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

1月27日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた13戦目は、一般C2四五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2七八（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で和田譲治騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月19日、中4週で迎えた15戦目は、一般C2七八（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で和田譲治騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

3月25日、連闘で迎えた16戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、一般C2五六七（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったトーセンアゲインに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

4月8日、中1週で迎えた17戦目は、行け!宏則!旧式赤丸号と一人旅で賞（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

5月6日、中3週で迎えた18戦目は、ナナ・ミッキー・マークありがとう（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したボンジュールノゾミを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月19日、中1週で迎えた19戦目は、建人&公実結婚記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

6月18日、中3週で迎えた20戦目は、一般C2四五（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で本橋孝太騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

7月21日、中4週で迎えた21戦目は、田中力騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はコンアニマと並んで1着同着となった。

5歳（2015年）

2月13日、約7か月の休養明けで迎えた22戦目は、一般C3（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中力騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。