オディール（2005年生、母キュンティア）

オディール（2005年2月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「バレイ『白鳥の湖』の黒鳥名」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時7歳）と交配したキュンティアが11歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地16戦3勝2着2回。2007年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で4着に入った他、2009年の阪神牝馬ステークス(牝G2)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

6月17日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤマニンブリオンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月6日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったエイムアットビップに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月4日、中3週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイムアットビップを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

12月2日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

3歳（2008年）

3月8日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月13日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

5月25日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦1勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

9月21日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

10月19日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安藤勝己騎手（6戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

4歳（2009年）

2月1日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月11日、中9週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた13戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

7月4日、中9週で迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたタマモナイスプレイ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

8月9日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアグネスサクラを異次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて順当に勝利した。

10月4日、中7週で迎えた16戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。