エイシンディザイア（1987年生、母エイシンソネラ）

エイシンディザイア（1987年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時16歳）と交配したエイシンソネラが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地16戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1991年の英彦山特別(500万下)。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

4月22日、デビュー戦は西園正都騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（福島芝1800m 小雨/稍重）に出走。馬体重は434kg。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月4日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、4歳未出走（福島芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で西園正都騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

5月27日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

6月10日、中1週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神芝1600m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るニューナオミを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月30日、中2週で迎えた5戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のすいれん賞（中京芝1800m 雨/良）に出走。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

7月22日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

8月11日、中2週で迎えた7戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヤマニンキャスターにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

9月1日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマンノアトラスに6馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

9月30日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（中京芝1700m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた10戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

4歳（1991年）

5月25日、約6か月半の休み明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

6月23日、中3週で迎えた13戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝2000m 雨/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

7月14日、中2週で迎えた14戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のトーワチャペルに3馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

7月27日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の博多特別（小倉芝1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

8月18日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の玄海特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったマルブツノーブルにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。