マテラスカイ（2014年生、母Mostaqeleh）
Matera Sky
2014.03.18
マテラスカイ（2014年3月18日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋空」。毛色は栗毛。種牡馬のSpeightstown（当時16歳）と交配したMostaqelehが12歳のときに産んだ仔が本馬である。2019年のドバイゴールデンシャヒーン(唖・G1)で2着に入った他、2018年のJBCスプリント(Jpn1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。
経歴
デビュー前
森秀行厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2016年）
9月24日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は498kg。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったコーカスにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。
10月16日、中2週で迎えた2戦目は、F.ヴェロン騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のキャプテンルフィを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。
11月5日、中2週で迎えた3戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。
12月3日、中3週で迎えた4戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の寒椿賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシゲルベンガルトラを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。
3歳（2017年）
1月5日、中4週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でV.シュミノー騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。
2月19日、中5週で迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。
3月11日、中2週で迎えた7戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のテイエムチェロキーを3/4馬身振り切って優勝
4月30日、中6週で迎えた8戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に敗れた。
9月10日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。
10月9日、中3週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。
10月29日、中2週で迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三峰山特別（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。
12月2日、中4週で迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。
12月16日、中1週で迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、4着を確保した。
4歳（2018年）
1月8日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は川又賢治騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、ハニージェイドに交わされて1馬身3/4差の2着となった。
1月21日、中1週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の頌春賞（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端をきり、かなり厳しいペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のマンカストラップに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。
2月17日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジープルメリアに5馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。
3月31日、G1のドバイゴールデンシャヒーン（アラブ首長国連邦・メイダンダート1200m）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。
6月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の花のみちステークス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のヴェンジェンスに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。
7月8日、中1週で迎えた19戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のインカンテーションに4馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を手にした。
10月10日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた20戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦4勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。
11月4日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた21戦目は、Jpn1のJBCスプリント（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで踏ん張ったが、グレイスフルリープにクビ差交わされて2着に甘んじた。
12月27日、中7週で迎えた22戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。
5歳（2019年）
1月27日、中3週で迎えた23戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。
3月30日、G1のドバイゴールデンシャヒーン（アラブ首長国連邦・メイダンダート1200m）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦4勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったX Y Jetから1馬身半差の2着となった。
7月7日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（9戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。
9月8日、中8週で迎えた26戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（10戦4勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。
11月2日、G1のブリーダーズカップ・スプリント（アメリカ合衆国・サンタアニタダート1207m）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（11戦4勝）。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。8着に終わった。
6歳（2020年）
2月29日、サウジアスプリント（サウジアラビア・ジャナドリヤダート1200m）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（12戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったNew York Centralからアタマ差の2着に甘んじた。
6月4日、約3か月の休養明けで迎えた29戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（13戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスズカコーズラインと並んで2着同着となった。
8月10日、中9週で迎えた30戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（14戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒロシゲゴールドを異次元の末脚で半馬身差し切って重賞2勝目を挙げた。
10月7日、中7週で迎えた31戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。
11月3日、中3週で迎えた32戦目は、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（15戦5勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったサブノジュニアにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。
7歳（2021年）
2月20日、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったコパノキッキングから1/4馬身差の2着に甘んじた。
3月27日、G1のドバイゴールデンシャヒーン（アラブ首長国連邦・メイダンダート1200m）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。12着に終わった。
8月9日、約4か月半の休み明けで迎えた35戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（16戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。
2021年8月16日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。
11月6日、川田将雅騎手を鞍上に据えて、G1のブリーダーズカップ・スプリント（アメリカ合衆国・デルマーダート1207m）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。