エイシンムー（2014年生、母エーシンラージシー）

エイシンムー（2014年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ムー大陸より」。毛色は鹿毛。種牡馬のファスリエフ（当時17歳）と交配したエーシンラージシーが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地18戦2勝。主な勝ち鞍は2018年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

8月14日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。17頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、6着に入り込んだ。

9月11日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。17頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず11着に終わった。

10月15日、中4週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた4戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

3歳（2017年）

3月25日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

4月16日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

5月7日、中2週で迎えた7戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

6月11日、中4週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では徐々に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のリガスをハナ差振り切って待望の初白星を挙げた。

8月20日、中9週で迎えた9戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

9月10日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

10月14日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月11日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず12着に終わった。

4歳（2018年）

2月11日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は荻野極騎手（3戦1勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

3月24日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で荻野極騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のラタンドレスに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

7月8日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

8月18日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は荻野極騎手（6戦2勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天授の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

10月13日、中7週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（7戦2勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野極騎手（8戦2勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で荻野極騎手（9戦2勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

5歳（2019年）

3月27日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップジュノ賞（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は荻野極騎手（10戦2勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

6月12日、中7週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた23戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、DASH福山駅前・柳津開設6周年記念（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったラストチャンスアリにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

7月5日、中2週で迎えた24戦目は、報知新聞大阪発刊55周年記念報知澪標特別（園田ダート1230m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

7月24日、中2週で迎えた25戦目は、淡路島まつり特別（園田ダート1230m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のホクセツプリンスに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

8月16日、中2週で迎えた26戦目は、園田サマースプリント（園田ダート820m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したリッカサンサンに半馬身届かず2着に敗北した。

9月4日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上A2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（4戦1勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったウサギノダンスに詰め切れず、6馬身差の2着に敗れた。

6歳（2020年）

1月3日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬賞園田迎春スプリント（園田ダート1230m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

1月23日、中2週で迎えた29戦目は、たつの赤とんぼ特別（姫路ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた30戦目は、DASHよかわ特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

2020年2月13日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。