ヴァルガリス（2007年生、母ライラックレーン）

ヴァルガリス（2007年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ライラックの学名Ｓｙｒｉｎｇａ　ｖｕｌｇａｒｉｓより」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時9歳）と交配したライラックレーンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地10戦0勝、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2010年のガーネット賞。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額5,000万円（12.5万×400口）で一口馬主が募集された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

3月20日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月9日、中6週で迎えた2戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5月23日、中1週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 雨/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

8月2日、中9週で迎えた4戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のガーネット賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら先頭で通過。直線に入ると、前で粘るディアナブルーを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月29日、中3週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に敗れた。

11月7日、中9週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

4歳（2011年）

3月21日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

5月15日、中7週で迎えた8戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

9月17日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝2500m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月9日、中2週で迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた11戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の雨飾山特別（新潟芝2400m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。