ムーンカステル（1986年生、母ガバナスイセイ）

ムーンカステル（1986年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホリスキー（当時7歳）と交配したガバナスイセイが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ファームガバナー。戦績は、中央平地27戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1989年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

梅田康雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

11月26日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったタニノターゲットに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

12月10日、中1週で迎えた2戦目は、西橋昇騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3歳（1989年）

1月15日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で西橋昇騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のモガミアイに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

6月4日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、4歳400万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

6月18日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

7月9日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳400万下（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るマツノエブエを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて2勝目を収める

7月23日、中1週で迎えた7戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の九州スポーツ新聞杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

11月12日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウアサカゼを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月10日、中3週で迎えた9戦目は、加用正騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の阪神競馬場開設40周年記念（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

4歳（1990年）

1月27日、中6週で迎えた10戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、播州ステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

3月3日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は田島良保騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

4月1日、中3週で迎えた12戦目は、道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた13戦目は、メルボルントロフィー（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田島良保騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

5歳（1991年）

2月24日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場なく16着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は西橋昇騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月5日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（7戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

5月25日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（8戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（9戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は田島良保騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の飛騨特別（中京芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岸滋彦騎手（10戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

7月20日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（11戦1勝）。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り6着に終わった。

9月8日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の新涼特別（中京ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（12戦1勝）。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（13戦1勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は西橋昇騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西橋昇騎手（4戦1勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目立つような脚を使えず4着に終わった。