ムービングシーン（1990年生、母ディープクイン）

ムービングシーン（1990年3月26日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のニッポーテイオー（当時7歳）と交配したディープクインが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地33戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1995年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

吉田三郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

3月27日、デビュー戦は林満明騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、オースミヤマトに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月18日、中2週で迎えた2戦目は、4歳未出走（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

5月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

5月30日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で林満明騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマルブツグレースに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月3日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定4歳500万下のなでしこ賞（京都芝1800m 外回り曇/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で林満明騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

8月8日、中4週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の門司特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で林満明騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

8月29日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で林満明騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

9月19日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で林満明騎手（7戦1勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月16日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で林満明騎手（8戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

11月7日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で林満明騎手（9戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

12月25日、中6週で迎えた11戦目は、川合達彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4歳（1994年）

1月22日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は林満明騎手（10戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したプレシャスウーマンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

2月13日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（11戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

3月12日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（12戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレガシークイーンに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月2日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で林満明騎手（13戦2勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

4月17日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で林満明騎手（14戦2勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の鶴見特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で林満明騎手（15戦2勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月29日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の加古川特別（阪神ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で林満明騎手（16戦2勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではいいところがなく12着に終わった。

7月16日、中6週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で林満明騎手（17戦2勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

10月30日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で林満明騎手（18戦2勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で林満明騎手（19戦2勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた22戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のメモリーライゼを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（1995年）

1月8日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

1月16日、連闘で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上野清章騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい7着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた25戦目は、田所秀孝騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい5着に終わった。

4月23日、中9週で迎えた26戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は上野清章騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットでひたむきに粘り続けて、最後は2着のホウユウレイラをアタマ差振り切って雨下の激闘を制した。

6月3日、中2週で迎えた28戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の栂尾特別（京都ダート1800m 雨/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は上野清章騎手（4戦2勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下の三河特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（5戦2勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

9月17日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた31戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で上野清章騎手（6戦2勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を5馬身以上キープして、極端なスローペースで集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた32戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の新涼特別（京都ダート1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

10月15日、中1週で迎えた33戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は上野清章騎手（7戦2勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。