ヘイアンマーチ（1987年生、母ウエスパーリンドー）

ヘイアンマーチ（1987年3月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアスワン（当時8歳）と交配したウエスパーリンドーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地24戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は1992年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

沢峰次厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

1月7日、デビュー戦は坂井千明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったフィリーズベストに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

1月21日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホクトクレバーに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月17日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

4月8日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下の山藤賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

11月24日、約7か月半の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井千明騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井千明騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

4歳（1991年）

1月12日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 雪/良）に出走。鞍上は7戦連続で坂井千明騎手（6戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のチヨノハニーを3/4馬身振り切って優勝

2月10日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の早春賞（東京ダート1600m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で坂井千明騎手（7戦2勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

10月27日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の相馬特別（福島芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で坂井千明騎手（8戦2勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

11月17日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた10戦目は、4歳以上500万下の福島放送賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で坂井千明騎手（9戦2勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

12月14日、中3週で迎えた11戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のインターファンシーをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（1992年）

1月18日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の頌春賞（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は坂井千明騎手（10戦2勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着を確保した。

2月16日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の早春賞（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（11戦2勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず6着に敗れた。

3月8日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は沢昭典騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のブランドエレッセに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4月12日、中4週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は坂井千明騎手（12戦2勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は沢昭典騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

6月7日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の秋川特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で沢昭典騎手（3戦2勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

10月4日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、寺島祐治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

10月31日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は沢昭典騎手（4戦2勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の磐梯山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（13戦2勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は寺島祐治騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

6歳（1993年）

1月9日、中3週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は坂井千明騎手（14戦2勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（15戦2勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

3月21日、中5週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（16戦2勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。