パリサンジェルマン（2003年生、母シアトルギャル）

パリサンジェルマン（2003年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「フランスの地名」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時11歳）と交配したシアトルギャルが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）三好牧場。戦績は、中央平地16戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

11歳のとき、森牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ミルファームによって86.4万円で落札された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

12月3日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた2戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、最後はメイルリヒトと並んで3着同着となった。

3歳（2006年）

1月15日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったバトルサクヤビメにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月4日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

4月1日、中3週で迎えた6戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスズカゲランに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月23日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月8日、約5か月半の休み明けで迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

11月5日、連闘で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

12月24日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。端を奪い、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のドリームアプローチを半馬身振り切って優勝

4歳（2007年）

1月6日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

2月11日、中4週で迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバテてしまい7着に終わった。

4月14日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に終わった。

7月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

8月5日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。