ワイドダイオウ（1988年生、母サカエツキヒメ）

ワイドダイオウ（1988年4月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンエイソロン（当時10歳）と交配したサカエツキヒメが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は原ファーム。戦績は、中央平地21戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1991年のクリスマスキャロル賞(900万下)。

経歴

デビュー前

吉永猛厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

11月25日、デビュー戦は松田幸春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田幸春騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

3歳（1991年）

1月5日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたメイショウハブオー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

1月26日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のキョウワオージャを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

2月10日、中1週で迎えた5戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

3月16日、中4週で迎えた6戦目は、4歳500万下のフリージア賞（小倉芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、トップモーストに半馬身交わされて2着となった。

3月31日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下のアザレア賞（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた8戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のはなみずき賞（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のハギノスイセイをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

6月2日、中3週で迎えた10戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の白藤ステークス（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

7月7日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は土肥幸広騎手（4戦2勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月26日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

11月23日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったトキオダンディーに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

12月15日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下のクリスマスキャロル賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンファイヤーをクビ差振り切って制した。

4歳（1992年）

1月18日、中4週で迎えた15戦目は、寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（5戦2勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田原成貴騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

8月16日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上900万下の潮騒特別（函館ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

8月30日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、4歳以上900万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（6戦1勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

10月18日、中6週で馬体重を前走からさらに18kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

5歳（1993年）

5月2日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた20戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（7戦1勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

5月15日、中1週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた21戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の金北山特別（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい最後はイノマと並んで7着同着となった。