トーアステルス（1994年生、母トーアマイヒメ）

トーアステルス（1994年5月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のメジロアルダン（当時9歳）と交配したトーアマイヒメが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道虻田郡豊浦町、生産者は（有）トーア牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着1回、中央障害2戦1勝。1997年のプリンシパルステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

作田誠二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

9月14日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月21日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

10月12日、中2週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

11月3日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアズマダイヤモンドを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（1997年）

3月1日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグリーンストームに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

3月22日、中2週で迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（中山芝2000m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた7戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、6着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた8戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

6月1日、中2週で迎えた9戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のブラックホークをハナ差振り切って制した。

9月27日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上1600万下のスカイブルーステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた11戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

4歳（1998年）

9月27日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

10月25日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた17戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の中京日経賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の鳴海特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた19戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

5歳（1999年）

8月8日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

9月12日、中4週で迎えた21戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた22戦目は、山田和広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の兵庫特別（阪神芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り6着に終わった。

10月23日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、エアウッズにハナ差交わされて2着となった。

11月6日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた24戦目は、4歳以上900万下の西郷特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

12月12日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、細江純子騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の壇之浦特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを5馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

6歳（2000年）

1月5日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

1月30日、中3週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下の大津特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを5馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のクリミナーレをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

3月12日、中2週で迎えた29戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京ダート2300m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を5馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた30戦目は、5歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを5馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

5月7日、連闘で迎えた32戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の春嶺ステークス（福島芝1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は宝来城多郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

7歳（2001年）

1月14日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のエクスギャルに9馬身の差をつけて休養明けの一戦を制した。

2月3日、中2週で迎えた34戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。8着に敗れた。

8月12日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた35戦目は、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本康志騎手（2戦1勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。