トーコーヴィオラ（2010年生、母キョウエイフォルテ）

トーコーヴィオラ（2010年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋弦楽器の一種」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時8歳）と交配したキョウエイフォルテが17歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地21戦1勝2着1回、地方3戦3勝。主な勝ち鞍は2016年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

7月20日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

8月11日、中2週で迎えた2戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

9月17日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったハーマンミュートに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月25日、中4週で迎えた4戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2三（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のウォーターチューンに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月20日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアンスーリールを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

4歳（2014年）

4月24日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカゼマルに5馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

5月24日、中3週で馬体重を前走から19kg絞って迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

6月22日、中3週で迎えた8戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に敗れた。

9月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

10月14日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

11月2日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

5歳（2015年）

2月14日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

3月14日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続でD.バルジュー騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

5月16日、中8週で迎えた15戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/重）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

6月28日、中5週で迎えた16戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月12日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

8月2日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は加藤祥太騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

8月30日、中3週で迎えた19戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

11月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は加藤祥太騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた21戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

12月12日、連闘で迎えた22戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、3着に入り込んだ。

12月27日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は加藤祥太騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6歳（2016年）

1月24日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のグレイスミノルをハナ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。