イランカラプテ（2015年生、母エムズガール）

イランカラプテ（2015年3月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「こんにちは（アイヌ語）」。毛色は栗毛。種牡馬のアドマイヤマックス（当時16歳）と交配したエムズガールが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は坂東ファーム。主な勝ち鞍は2017年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、坂東ファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ミルファームによって194.4万円で落札された。

小野次郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

9月18日、デビュー戦は横山和生騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は424kg。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったアンフィトリテにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

10月15日、中3週で迎えた2戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。9着に敗れた。

11月19日、中4週で迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/重）に出走。17頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

12月16日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り込んで、最後は2着のミヤビチーターを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2018年）

1月14日、中3週で迎えた5戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

2月25日、中5週で迎えた6戦目は、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい6着に終わった。

7月15日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた7戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

9月23日、中9週で迎えた8戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

11月17日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

4歳（2019年）

6月2日、約6か月半の休み明けで迎えた10戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい17着に終わった。

7月13日、中5週で迎えた11戦目は、菅原隆一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

8月19日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、小林凌騎手を鞍上に迎えて、阿原山高原賞（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

9月1日、中1週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた13戦目は、一般B1（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林凌騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた14戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、FM岩手杯（盛岡芝1000m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、4着を確保した。

9月30日、中1週で迎えた15戦目は、シリウス賞（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は小林凌騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。