ヘイアンダーム（1987年生、母ラシヤール）

ヘイアンダーム（1987年5月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時14歳）と交配したラシヤールが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地38戦2勝。1990年のクイーンステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

仲住芳雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

1月7日、デビュー戦は菅原泰夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして抜け出し、最後は2着のトリプルエイトに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

1月27日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定4歳500万下のうぐいす賞（東京ダート1600m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

3月3日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下のもくれん賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原泰夫騎手（4戦1勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原泰夫騎手（5戦1勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

5月13日、中3週で迎えた7戦目は、4歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅原泰夫騎手（6戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下のロベリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で菅原泰夫騎手（7戦1勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず3着に敗れた。

9月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の富里特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。最後はリキサンミノブと並んで1着同着となった。

9月30日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月21日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

11月17日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の初冬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（8戦1勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた14戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’90ジョッキーズグランプリ（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

4歳（1991年）

1月20日、中3週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（9戦1勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

4月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鹿島特別（中山芝2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤原英幸騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、3着に入った。

5月11日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の八ヶ岳特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（5戦1勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

5月26日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の’91ダービースタリオンズステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（6戦1勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

6月22日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の松島特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（10戦1勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

7月13日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の新津特別（新潟芝2000m 外回り曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤原英幸騎手（7戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

8月11日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（8戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

9月8日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の富里特別（中山芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（9戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

9月29日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（11戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた24戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の医王寺特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

11月10日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下の霊山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（10戦1勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた26戦目は、宮田仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の高山特別（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮田仁騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

5歳（1992年）

1月11日、中3週で迎えた28戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宮田仁騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

2月2日、中2週で迎えた29戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宮田仁騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた30戦目は、5歳以上500万下の勝山城特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で宮田仁騎手（4戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

6月14日、約4か月の休養明けで迎えた31戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（11戦1勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた32戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（12戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月8日、中3週で迎えた33戦目は、4歳以上500万下の笹山特別（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（13戦1勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた34戦目は、4歳以上500万下の豊栄特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤原英幸騎手（14戦1勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月13日、中1週で迎えた35戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の富里特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤原英幸騎手（15戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた36戦目は、4歳以上500万下の松川浦特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤原英幸騎手（16戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず3着に敗れた。

10月24日、中2週で迎えた37戦目は、4歳以上500万下の医王寺特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤原英幸騎手（17戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

11月21日、中3週で迎えた38戦目は、4歳以上500万下の野地特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤原英幸騎手（18戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。