フルブラスト（2000年生、母エヴァソーライトリー）

フルブラスト（2000年5月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「全力で、全速力で」。毛色は栗毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時15歳）と交配したエヴァソーライトリーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）下屋敷牧場。戦績は、中央平地31戦3勝2着5回。2003年の葵ステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

10月12日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取り、息の入らないペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、トップパシコにハナ差交わされて2着に甘んじた。

10月27日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、カオリジョリーに半馬身交わされて2着に敗北した。

3歳（2003年）

1月26日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。前に出て、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のジェイドスワローに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月22日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月23日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のベレノスに1馬身1/4の差をつけて2勝目をマークした。

5月17日、中4週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性のガッツでゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。

11月8日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の醍醐特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた9戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南総特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のスイートクラフティに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月27日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたシルキーラグーン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2004年）

2月22日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

3月28日、中4週で迎えた12戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた13戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

6月19日、中8週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

7月10日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の栃尾特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（5戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、ナイキアカデミーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月29日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったトーホウセキトにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

9月11日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（7戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で後藤浩輝騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず15着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で後藤浩輝騎手（9戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

12月26日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず16着に敗れた。

5歳（2005年）

8月6日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の栃尾特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（10戦2勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

8月20日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

9月11日、中2週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

10月1日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

10月15日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

12月4日、中6週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ハイペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

6歳（2006年）

1月9日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（11戦2勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

3月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では稟性の負けじ魂を発揮してゴールまでタレずに走り切り、3着に入った。

4月9日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（12戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

4月16日、連闘で迎えた31戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。