ワイドラトゥール（2021年生、母ワイドサファイア）

ワイドラトゥール（2021年5月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+フランスの地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のCalifornia Chrome（当時10歳）と交配したワイドサファイアが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はフジワラフアーム。2025年のMBS賞スワンステークス(G2)で2着に入った他、2025年の愛知杯(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

10月15日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のメイクデビュー新潟（新潟芝1600m 外回り小雨/良）に出走。馬体重は432kg。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のニシノティアモに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月4日、中2週で迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず10着に敗れた。

3歳（2024年）

1月13日、中9週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のセキトバイーストに1馬身の差をつけて優勝

3月2日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい13着に敗れた。

4月7日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦1勝）。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、6着に入り込んだ。

8月31日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上3勝クラスのアジア競馬連盟トロフィー（札幌芝1500m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で北村友一騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

10月6日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスの長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村友一騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスカイロケットをクビ差振り切って3勝目をマークした。

12月14日、中9週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で北村友一騎手（6戦2勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

4歳（2025年）

1月12日、中3週で迎えた9戦目は、淀短距離ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で北村友一騎手（7戦2勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず10着に敗れた。

3月23日、中9週で迎えた10戦目は、牝馬限定G3の愛知杯（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で北村友一騎手（8戦2勝）。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のシングザットソングに1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

5月18日、中7週で迎えた11戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で北村友一騎手（9戦3勝）。17頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。

8月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、西塚洸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず10着に敗れた。

10月13日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（10戦3勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったオフトレイルにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

11月23日、中5週で迎えた14戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（11戦3勝）。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい17着に終わった。