セキトバイースト（2021年生、母ベアフットレディ）

セキトバイースト（2021年1月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「赤兎馬+東」。毛色は鹿毛。種牡馬のDeclaration of War（当時12歳）と交配したベアフットレディが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はタイヘイ牧場。2024年のチューリップ賞(牝G2)で2着に入った他、2025年の府中牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、タイヘイ牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、タイヘイ牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、TNレーシングによって2,310万円で落札された。

四位洋文厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

7月2日、デビュー戦は岩田望来騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー中京（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったルージュスタニングに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

7月23日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦の2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサマーアゲインに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスのりんどう賞（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したキャプテンネキにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月19日、中5週で迎えた4戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスの赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

3歳（2024年）

1月13日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったワイドラトゥールにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

3月2日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、スウィープフィートに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4月7日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

9月15日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

10月13日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを5馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

4歳（2025年）

1月26日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの壇之浦ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルティグレを上がり3位の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

3月8日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡佑介騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

4月20日、中5週で迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

5月25日、中4週で迎えた13戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。17頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のヒルノローザンヌに3馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

6月22日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のカナテープに1馬身の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

10月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。

11月16日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。