ネイチャーヒーラー（1998年生、母Mintullah）

ネイチャーヒーラー（1998年4月11日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のValiant Nature（当時7歳）と交配したMintullahが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地39戦6勝2着5回。2004年の仁川ステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2003年の霜月ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

11月4日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は474kg。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウォーターリーグを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月26日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のベゴニア賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた3戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の樅の木賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

12月16日、連闘で迎えた4戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

3歳（2001年）

1月22日、中4週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、勝ったトシザボスにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

3月3日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のウォーターリーグに1馬身半の差をつけて2勝目を収める

4月1日、中1週で迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

8月19日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白鳥大橋特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

9月2日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、ドラゴンマックスに交わされて4馬身差の2着となった。

9月22日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、勝ったファイトバックに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

10月21日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

11月25日、中4週で迎えた15戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2002年）

1月19日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

2月10日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の高瀬川特別（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のカンファーワールドに4馬身の差をつけて制した。

2月24日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦2勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

3月23日、中3週で迎えた20戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のビッグハッピーに2馬身の差をつけて優勝

3月30日、連闘で迎えた21戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は河内洋騎手（5戦0勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

12月8日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

5歳（2003年）

1月19日、中3週で迎えた24戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

2月22日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春望ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3月2日、連闘で迎えた26戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のトップジャンボに1馬身1/4の差をつけて制した。

3月23日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月18日、中7週で迎えた28戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったタケデンジュリアスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月12日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

10月18日、約3か月半の休養明けで迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のココモキングに2馬身半の差をつけて6勝目を手にした。

11月23日、中4週で迎えた32戦目は、霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた33戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

6歳（2004年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ヒシアトラスにクビ差交わされて2着となった。

3月28日、中2週で迎えた35戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

4月25日、中3週で迎えた36戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦1勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

5月29日、中4週で迎えた37戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（5戦1勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7歳（2005年）

2月12日、約8か月半の休み明けで迎えた38戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた39戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。