テナシティー（2009年生、母フサイチハッスル）

テナシティー（2009年4月24日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「頑強、不屈、粘り強さ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時9歳）と交配したフサイチハッスルが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地23戦2勝2着2回、中央障害1戦0勝、地方3戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2013年の胎内川特別(500万下)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

1月14日、デビュー戦は中谷雄太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

6月9日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

7月1日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月22日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたラウンドロビン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

8月18日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったウェルテクスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月9日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

11月7日、中7週で迎えた9戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したリバータイキに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月23日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のペガサスピッコロに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月6日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレッドガルシアに5馬身の差をつけて順当に勝利した。

4歳（2013年）

3月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに13kg減らして迎えた12戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた13戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の燧ヶ岳特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の胎内川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスタートセンスをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

8月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

10月6日、中6週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上500万下の萬代橋特別（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤工真騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月27日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月8日、中5週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤工真騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月14日、連闘で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のメイショウグレアをクビ差振り切って4勝目を掴み取った。

5歳（2014年）

2月2日、中6週で迎えた20戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3月29日、中7週で迎えた21戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に敗れた。

6月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の芦ノ湖特別（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

9月27日、約3か月の休み明けで迎えた23戦目は、M.エスポジート騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の悠久山特別（新潟芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月22日、中7週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた25戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の遠州灘特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず11着に終わった。

6歳（2015年）

2月21日、中9週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

5月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。7着に敗れた。