グランツーリズモ（2004年生、母パープルアベニュー）

グランツーリズモ（2004年4月5日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「大旅行（伊）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタヤスツヨシ（当時12歳）と交配したパープルアベニューが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地11戦1勝2着1回、中央障害10戦1勝。主な勝ち鞍は2007年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月11日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 雨/良）に出走。馬体重は466kg。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

3歳（2007年）

4月29日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

5月26日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、キルシュブリューテに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

6月23日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のケイビイレターに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月22日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

8月5日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

10月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

11月17日、中3週で迎えた8戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の岩谷特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

4歳（2008年）

3月15日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月20日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月12日、中2週で迎えた11戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。10着に敗れた。

12月7日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5歳（2009年）

1月24日、中6週で迎えた13戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 小雨）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、2着のローランジェネルーに約15馬身の大差をつけて久々に美酒を浴びた。

2月7日、中1週で迎えた14戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は浜野谷憲尚騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。12着に終わった。

3月8日、中3週で迎えた15戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 曇）に出走。鞍上は五十嵐雄祐騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた16戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。5着を確保した。

4月18日、中2週で迎えた17戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63.5kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は浜野谷憲尚騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。14着に終わった。

11月8日、約7か月の休養明けで迎えた18戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

12月5日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 曇/稍重）に出走。鞍上は浜野谷憲尚騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。13着に終わった。

6歳（2010年）

1月9日、中4週で迎えた20戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で浜野谷憲尚騎手（4戦0勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月8日、約7か月の休み明けで迎えた21戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は五十嵐雄祐騎手（5戦1勝）。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。