アップグレーデッド（2004年生、母エレヴェーテッド）

アップグレーデッド（2004年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「アップグレードされた」。毛色は芦毛。種牡馬のアドマイヤコジーン（当時8歳）と交配したエレヴェーテッドが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）パカパカファーム。戦績は、中央平地25戦3勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2009年の香取特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額1,500万円（7.5万×200口）で一口馬主が募集された。

加藤和宏厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

1月27日、デビュー戦は加藤士津八騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したチョウノヨウニマイにクビ差届かず2着となった。

2月11日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤士津八騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月18日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤士津八騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

4月21日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤士津八騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったキタノリューオーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月2日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のロングフォードをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

9月23日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

10月27日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は加藤士津八騎手（4戦0勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤士津八騎手（5戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

12月16日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤士津八騎手（6戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

4歳（2008年）

1月20日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤士津八騎手（7戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

2月11日、中2週で迎えた11戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたバリオン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月2日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

6月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は加藤士津八騎手（8戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

10月26日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下のサウジアラビア賞（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は加藤士津八騎手（9戦0勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

12月16日、中4週で迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ディセンバースター賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2009年）

2月15日、中8週で迎えた17戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

3月1日、中1週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた18戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、4着を確保した。

3月29日、中3週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のナイキアプロードに2馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

4月26日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の六社特別（東京芝1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

7月11日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のサロベツ特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

11月28日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた23戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の香取特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のモンテアルベルトをクビ差振り切って制した。

6歳（2010年）

2月21日、中7週で迎えた25戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の東京ウインタープレミアム（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた26戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。