ピアサファイア（1987年生、母カネラベンダー）

ピアサファイア（1987年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のジユニアス（当時11歳）と交配したカネラベンダーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）待兼牧場。戦績は、中央平地28戦3勝、中央障害3戦0勝。主な勝ち鞍は1991年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

内藤繁春厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

3月24日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた2戦目は、4歳未出走（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のシロキタタフネスに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月28日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

6月9日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で熊沢重文騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

8月18日、中1週で迎えた9戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

4歳（1991年）

1月26日、約5か月半の休養明けで迎えた10戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のミスクララに2馬身の差をつけて休み明け初戦を物にした。

2月17日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の春日特別（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（8戦1勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（9戦1勝）。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた13戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（10戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5月26日、中7週で迎えた14戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（11戦1勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。10着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた15戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（12戦1勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（13戦1勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のアヤパワーに6馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月28日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上900万下の天草特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（14戦2勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

8月24日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で熊沢重文騎手（15戦2勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

9月15日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で熊沢重文騎手（16戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って9着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた20戦目は、溝橋秀吉騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で溝橋秀吉騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、3着を確保した。

10月26日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で溝橋秀吉騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

11月16日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で溝橋秀吉騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

11月24日、連闘で迎えた24戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は溝橋秀吉騎手（4戦0勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に終わった。

5歳（1992年）

1月5日、中3週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で溝橋秀吉騎手（5戦0勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は熊沢重文騎手（17戦2勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた28戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

3月1日、中1週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

3月15日、中1週で迎えた31戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（18戦2勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。