アッシェンプッテル（2016年生、母ミミオブパラダイス）

アッシェンプッテル（2016年5月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「シンデレラ(独)」。毛色は鹿毛。種牡馬のバトルプラン（当時11歳）と交配したミミオブパラダイスが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はフジワラフアーム。2020年のクイーン賞(牝ハンデJpn3)で2着に入った他、2021年のブリーダーズゴールドカップ(牝Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

奥村豊厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

12月28日、デビュー戦は城戸義政騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 小雪/良）に出走。馬体重は502kg。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

3歳（2019年）

1月12日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウオトワをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で城戸義政騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

5月4日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で城戸義政騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のオーパスメーカーに3馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

6月15日、中5週で迎えた5戦目は、3歳以上2勝クラスの鷹取特別（阪神ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で城戸義政騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のオノリスに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月4日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で城戸義政騎手（5戦3勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に敗れた。

10月27日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの御陵ステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で城戸義政騎手（6戦3勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

4歳（2020年）

1月5日、中9週で迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

2月1日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの舞鶴ステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は城戸義政騎手（7戦3勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

2月22日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（8戦3勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

3月1日、連闘で迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの伊丹ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のウインユニファイドをハナ差振り切って4勝目をマークした。

5月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

6月20日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの三宮ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

9月20日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

10月17日、中3週で迎えた15戦目は、太秦ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月3日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサルサディオーネを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2021年）

2月6日、中8週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた17戦目は、アルデバランステークス（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

2月27日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた19戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 小雨/不良）に出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったテーオーケインズに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月2日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの吾妻小富士ステークス（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は城戸義政騎手（9戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月20日、中6週で迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は太宰啓介騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

8月12日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦1勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月16日、中8週で迎えた23戦目は、太秦ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

12月11日、中7週で迎えた24戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6歳（2022年）

2月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

4月23日、中7週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた26戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は城戸義政騎手（10戦3勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

6月4日、中5週で迎えた27戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

8月13日、中9週で迎えた28戦目は、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったデュードヴァンに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

8月27日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

10月15日、中6週で迎えた30戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、太秦ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

12月10日、中7週で迎えた31戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい16着に終わった。

2022年12月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。