コスモピロリ（2004年生、母リオエワン）

コスモピロリ（2004年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ピロリ菌」。毛色は鹿毛。種牡馬のナリタトップロード（当時8歳）と交配したリオエワンが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者はモトスファーム。戦績は、中央平地25戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2008年の松島特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、モトスファ-ムから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、コスモスによって157.5万円で落札された。

清水利章厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

9月10日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

10月1日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

12月9日、中3週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

3歳（2007年）

6月16日、約6か月半の休養明けで迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

7月8日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったエーシントゥルボーに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

7月29日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したワイルドコンコルドにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月12日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月2日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田隼人騎手（4戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイワギブソンを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って待望の初白星を挙げた。

9月30日、中3週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝2200m 外回り雨/不良）に出走。17頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

4歳（2008年）

3月23日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネルブリアーに4馬身の差をつけて休み明け初戦をモノにした。

4月20日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスーパーキャノンを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

6月1日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（3戦2勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

7月12日、中5週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の松島特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のオリエンタルヨークをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

7月26日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（5戦3勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、抜け出したキャッチータイトルを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

8月17日、中2週で迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月30日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（6戦3勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

5歳（2009年）

1月10日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（7戦3勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

11月15日、約10か月半の休み明けで迎えた21戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた22戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

6歳（2010年）

1月16日、中4週で迎えた23戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

2月20日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

3月28日、中4週で迎えた25戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。