ドラゴンゼアー（1991年生、母ハーモニーゼア）

ドラゴンゼアー（1991年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタマモクロス（当時7歳）と交配したハーモニーゼアが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）マークリ牧場。戦績は、中央平地31戦3勝2着2回。1994年の皐月賞(G1)で4着に入った他、1993年の中京3歳ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾謙太郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

6月12日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のストライクボールに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月1日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月9日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

11月6日、中3週で迎えた4戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

11月21日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた5戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月19日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた6戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のケンエンプリスをクビ差振り切って2勝目を手にした。

3歳（1994年）

2月14日、中7週で迎えた7戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

2月27日、中1週で迎えた8戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた9戦目は、3歳オープンのすみれステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

4月17日、中4週で迎えた10戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は加藤和宏騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月29日、中5週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

10月9日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、テイエムハリケーンにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

11月5日、中1週で迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦のノベンバーステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（4戦0勝）。17頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手（3戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

4歳（1995年）

1月7日、中1週で迎えた18戦目は、寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後はパリスナポレオンと並んで2着同着となった。

1月28日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のハギノウィナーをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

3月4日、中2週で迎えた21戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（7戦2勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

4月2日、中3週で迎えた22戦目は、G2の産経大阪杯（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（8戦2勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた23戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、陽春ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

10月7日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（9戦2勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた25戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた26戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

11月19日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、ハンデ戦のノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（5戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

12月10日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた28戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

5歳（1996年）

6月30日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた29戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、グリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

7月6日、連闘で迎えた30戦目は、ハンデ戦のストークステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宝来城多郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、6着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた31戦目は、サマーステークス（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宝来城多郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。