ムチャスグラシアス（1999年生、母エスカビオーサ）

ムチャスグラシアス（1999年5月1日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牝馬。馬名の意味は「ありがとう（西）」。毛色は鹿毛。種牡馬のGulch（当時15歳）と交配したエスカビオーサが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地6戦0勝、地方11戦2勝。主な勝ち鞍は2003年の一般C8。

経歴

デビュー前

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

7月28日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

9月1日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

9月21日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

10月12日、中2週で迎えた5戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた6戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

12月13日、中6週で馬体重を前走から26kg増やして迎えた7戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、一般C13（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月28日、中1週で迎えた8戦目は、一般C11（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

4歳（2003年）

1月22日、中3週で迎えた9戦目は、大原浩司騎手を鞍上に迎えて、一般C15（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた10戦目は、一般C16（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は川原正一騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のゴールドフラッターに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

2月20日、中2週で迎えた11戦目は、一般C8（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた12戦目は、榎伸彦騎手を鞍上に迎えて、一般C8（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパープルオーシャンに4馬身の差をつけて制した。

4月8日、中3週で迎えた13戦目は、一般C1（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で榎伸彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた14戦目は、坂井薫人騎手を鞍上に迎えて、一般C2（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月22日、中2週で迎えた15戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、一般C1（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は坂井薫人騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

6月27日、中2週で迎えた17戦目は、一般C1（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。競走中止となった。