トクノアトラス（1998年生、母メグロクラマ）

トクノアトラス（1998年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダンシングブレーヴ（当時15歳）と交配したメグロクラマが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内フジカワ牧場。戦績は、中央平地8戦0勝、地方31戦10勝2着5回。主な勝ち鞍は2004年の草たまご特別(B1-1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、静内フジカワ牧場から「北海道6月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、首藤徳によって1,575万円で落札された。

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2001年）

5月6日、デビュー戦はK.デザーモ騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は536kg。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

6月19日、中5週で迎えた2戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のジューンフラワー賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。12着に敗れた。

7月29日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

8月11日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

9月5日、中3週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のセプテンバーシリーズ第3戦（新潟(地)ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

10月13日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4歳（2002年）

1月26日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 雨/不良）に出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

2月3日、連闘で迎えた9戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

6月15日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2600m 雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

8月17日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、渡辺壮騎手を鞍上に迎えて、一般C3（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のダテリュウに6馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月24日、連闘で迎えた12戦目は、一般C2（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺壮騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアドレセンスに3馬身の差をつけて2勝目を手にした。

9月8日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、一般C2（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺壮騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフミノホクトを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目をマークした。

9月30日、中2週で迎えた14戦目は、一般C1（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺壮騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のセイカチャートに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、一般B3（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るミサキを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

11月11日、中1週で迎えた16戦目は、アルデバラン特別（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は渡辺壮騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のオーミブラボーに6馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

11月23日、中1週で迎えた17戦目は、一般B2（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺壮騎手（5戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトニーダブリューに1馬身半の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

12月14日、中2週で迎えた18戦目は、蔵重浩一郎騎手を鞍上に迎えて、一般B2（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したロイヤルムービーを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月29日、中1週で迎えた19戦目は、寒椿賞（金沢ダート1700m 雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蔵重浩一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5歳（2003年）

1月9日、中1週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた20戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、ファイナルカップ特別（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したアカデミースズカを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4月15日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、一般B2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、逃げるレオテンションを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

4月29日、中1週で迎えた22戦目は、一般B2（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は渡辺壮騎手（6戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のビーマックスに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月18日、中2週で迎えた23戦目は、アルタイル特別（金沢ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺壮騎手（7戦7勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず3着に敗れた。

6月1日、中1週で迎えた24戦目は、一般B2-2（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺壮騎手（8戦7勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた25戦目は、平瀬城久騎手を鞍上に迎えて、一般B2-2（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシュンエイゼウスに2馬身の差をつけて9勝目をマークした。

7月1日、中1週で迎えた26戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、オールジャパンリーディングジョッキー（金沢ダート1900m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた27戦目は、リアトリス特別（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は渡辺壮騎手（9戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

9月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から11kg減らして迎えた28戦目は、松浦政宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1-1（園田ダート1700m 雨/不良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したセンジュロイヤルを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

10月13日、中2週で迎えた29戦目は、保利良平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A3-2（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

10月23日、中0週で迎えた30戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A3-2（園田ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた31戦目は、3歳以上B1-2（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は保利良平騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したオースミハードを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

11月19日、中1週で迎えた32戦目は、滝野温泉「ぽかぽ」特別（園田ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で保利良平騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた33戦目は、淡路ビーフ特別（園田ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は松浦政宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

12月25日、中1週で迎えた34戦目は、クリスマスキャンドル特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は保利良平騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

6歳（2004年）

1月29日、中4週で迎えた35戦目は、草たまご特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で保利良平騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のジョウノエルニドに2馬身の差をつけて10勝目を達成した。

2月12日、中1週で迎えた36戦目は、4歳以上B1-1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で保利良平騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月26日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた37戦目は、もちの木特別（姫路ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で保利良平騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月23日、中3週で迎えた38戦目は、城北グリーンテニスクラブ特別（姫路ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で保利良平騎手（7戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

4月8日、中1週で迎えた39戦目は、4歳以上B1-2（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で保利良平騎手（8戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。