スパイン（1989年生、母ピエールプレシユーズ）

スパイン（1989年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のターゴワイス（当時19歳）と交配したピエールプレシユーズが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地25戦3勝2着3回、中央障害4戦0勝、地方5戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1994年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

沖芳夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

1月5日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

1月18日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では圧巻の末脚を発揮し、3着に入った。

2月22日、中4週で迎えた3戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のオースミオーカンに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

2月29日、連闘で迎えた4戦目は、4歳500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のネグロエストレジャを半馬身振り切って2勝目をつかんだ。

4月19日、中6週で迎えた5戦目は、3歳オープンの春蘭ステークス（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた6戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた7戦目は、4歳900万下の白藤ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

4歳（1993年）

3月14日、約9か月半の休み明けで迎えた8戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

4月4日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の播磨特別（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではいいところがなく14着に敗れた。

4月25日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は安田隆行騎手（4戦1勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の八ヶ岳特別（東京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

8月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/不良）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、4着に終わった。

9月18日、連闘で迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1000m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

10月10日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

10月24日、中1週で迎えた16戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったカガミアスカに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月14日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の舞鶴特別（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（6戦1勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた18戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は飯田祐史騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（7戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたローズラッシュ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5歳（1994年）

1月8日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（8戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた22戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸びを見せたが、ウエスタンマッチに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

2月20日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサンクジュエルに1馬身3/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月27日、中4週で迎えた24戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

4月23日、中3週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

5月7日、中1週で迎えた26戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

5月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。4着を確保した。

7月3日、中1週で迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村山明騎手（3戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた30戦目は、佐々木竹見騎手を鞍上に迎えて、オパール特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた31戦目は、ノベンバー特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木竹見騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた32戦目は、しもつき特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木竹見騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったダイカツジョージから3馬身差の2着となった。

12月31日、中4週で迎えた33戦目は、大晦日特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐々木竹見騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のタカミスタイルに3馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

6歳（1995年）

1月16日、中1週で迎えた34戦目は、初春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐々木竹見騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。