アンコールワット（2007年生、母フォレストキティ）

アンコールワット（2007年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ジャングルから発見された世界遺産」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時9歳）と交配したフォレストキティが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は山下恭茂。戦績は、中央平地6戦0勝2着1回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2010年のムーンストーンフラワー賞。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山下恭茂から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって630万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、吉田勝己によって1,207.5万円で落札された。

吉田直弘厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

3月20日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は522kg。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

5月16日、中4週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1900m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

6月17日、中4週で迎えた4戦目は、3歳戦のムーンストーンフラワー賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るベルモントパルキアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の瓢湖特別（新潟芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では見所を作れず18着に敗れた。

4歳（2011年）

8月28日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入り込んだ。

9月19日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったウインドミネーターに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。