アオイビッグスター（1987年生、母ハクスター）

アオイビッグスター（1987年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンシャインボーイ（当時13歳）と交配したハクスターが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は酒井源市。戦績は、中央平地21戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1992年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

森安弘昭厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

3月24日、デビュー戦は森安輝正騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったセノエスキーをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

4月29日、中4週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森安輝正騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアサクサノートンを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月29日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、4歳以上500万下の鹿島灘特別（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森安輝正騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

10月13日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で森安輝正騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下の原町特別（福島ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で森安輝正騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のコスモタイガーを3/4馬身振り切って2勝目を挙げた。

11月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’90インターナショナルジョッキーズ1（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

4歳（1991年）

1月12日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の初茜賞（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は森安輝正騎手（5戦2勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたイルミナント決め手に屈してアタマ差の2着となった。

2月17日、中4週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森安輝正騎手（6戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の千葉日報杯（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森安輝正騎手（7戦2勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

4月28日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で森安輝正騎手（8戦2勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい6着に敗れた。

6月2日、中4週で迎えた11戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 小雨/重）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

9月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下の袖ケ浦特別（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は森安輝正騎手（9戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の勿来特別（福島芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で森安輝正騎手（10戦2勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の精進湖特別（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で森安輝正騎手（11戦2勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

11月9日、中1週で迎えた15戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の伊達特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

12月8日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は森安輝正騎手（12戦2勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森安輝正騎手（13戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5歳（1992年）

4月25日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、天間昭一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟ダート1000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったテルノキクヒメに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

5月9日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（新潟ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で天間昭一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウカイスマイルに7馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

6月7日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で天間昭一騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のニシノエナに2馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

7月5日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で天間昭一騎手（3戦2勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。