トゥーフェイス（2018年生、母マスクオフ）

トゥーフェイス（2018年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「立ち向かう」。毛色は鹿毛。種牡馬のモーリス（当時7歳）と交配したマスクオフが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年のオクトーバーステークス(オープン)で3着に入った他、2023年の大阪―ハンブルクカップ(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

新開幸一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

6月6日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

11月23日、約5か月半の休み明けで迎えた2戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったサトノフォーチュンに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

12月13日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したロックオンエイムにハナ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2021年）

1月30日、中6週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったボーデンにねじ伏せられて6馬身差の2着に敗北した。

2月20日、中2週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のグランオフィシエに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月24日、中8週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの新緑賞（東京芝2300m 晴/良）に出走。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したアルビージャを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

5月29日、中4週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

7月24日、中7週で迎えた8戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの奥尻特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

10月3日、中9週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月27日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り込んで、最後は2着のリンフレスカンテに1馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4歳（2022年）

2月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレッドヴェロシティに1馬身3/4の差をつけて3勝目を獲得した。

3月27日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったダンディズムにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月14日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの緑風ステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

6月25日、中5週で迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの江の島ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のクロミナンスを3/4馬身振り切って4勝目をつかんだ。

10月16日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月10日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が上がってしまい17着に敗れた。

5歳（2023年）

1月28日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

4月8日、中9週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入った。

5月7日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた19戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。17頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。端をきる形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

6月17日、中5週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

9月16日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

10月15日、中3週で迎えた22戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず15着に終わった。