トウカイインパルス（2010年生、母マチカネエンムスビ）

トウカイインパルス（2010年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋衝動」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時12歳）と交配したマチカネエンムスビが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）高山牧場。戦績は、中央平地27戦2勝2着3回、地方2戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2016年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高山牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、内村正則によって903万円で落札された。

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

5月11日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。馬体重は518kg。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

6月8日、中3週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

6月22日、中1週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

7月27日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったブルーボリウッドに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

8月10日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったタイムアラウドに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月31日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のメイショウヨウコウに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月11日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、初雪特別（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したブライテンを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

12月22日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

4歳（2014年）

1月19日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが甘くなり、最後はミッキーアップルと並んで5着同着となった。

2月1日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入った。

3月8日、連闘で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5月10日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（8戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた14戦目は、名古屋チャレンジカップアポロ賞（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月5日、中3週で迎えた15戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

7月27日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず10着に敗れた。

9月6日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の八幡特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は幸英明騎手（9戦1勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

10月25日、中6週で迎えた18戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の会津特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2015年）

10月4日、約11か月の休養明けで迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい12着に終わった。

10月10日、連闘で迎えた21戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

11月15日、中4週で迎えた22戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/不良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は勢いを失って15着に終わった。

6歳（2016年）

2月14日、中9週で迎えた24戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

2月28日、中1週で迎えた25戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したアペルトゥーラを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

3月12日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のビバリーヒルズに1馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

3月26日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の岡崎特別（中京芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

5月28日、中8週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤懸貴志騎手（3戦1勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

6月11日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。