ヤマノバイオレット（1996年生、母ヤマノタンポポ）

ヤマノバイオレット（1996年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時4歳）と交配したヤマノタンポポが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は竹島幸治。戦績は、中央平地32戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2001年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

中村好夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1999年）

4月25日、デビュー戦は橋本広喜騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1200m 外回り小雨/良）に出走。馬体重は492kg。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

5月8日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未出走（新潟芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したスマイルスターを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

5月23日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未出走（新潟芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

6月12日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた4戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

6月27日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で牧田和弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月4日、連闘で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のマインドステップに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

7月18日、中1週で迎えた7戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線ではいいところがなく最後はマスコットローリエと並んで9着同着となった。

8月8日、中2週で迎えた8戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の八女特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

4歳（2000年）

2月6日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったキャットアンドッグに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月19日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた11戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のロイヤルウェルカムに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月16日、中4週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天与の負けん性を発揮して諦めることなく走り切り、5着を確保した。

4月29日、中1週で迎えた13戦目は、西原玲奈騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、5着に入り込んだ。

11月18日、約7か月の休養明けで迎えた14戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

5歳（2001年）

1月8日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

1月21日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた18戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るチェリーフラワーを途轍もない末脚で半馬身差し切って優勝

2月24日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の洲本特別（阪神ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦1勝）。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

3月25日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神ダート1200m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

5月6日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた21戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の祇園特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天授の闘志でゴールまで頑張り、4着に入った。

6月23日、中6週で迎えた22戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の皆生特別（阪神芝1200m 雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

7月15日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の雲仙特別（小倉芝1200m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

8月12日、中3週で迎えた24戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた25戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の大濠特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて17着に終わった。

10月20日、中6週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。17頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた27戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

6歳（2002年）

8月3日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた28戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長万部特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

8月31日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた29戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

9月21日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆仁騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

9月29日、連闘で迎えた31戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず最後はマチカネイサリビと並んで8着同着となった。

10月26日、中3週で迎えた32戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。