サムライプリンス（1986年生、母ラッキーボールド）

サムライプリンス（1986年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時15歳）と交配したラッキーボールドが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）若林牧場。戦績は、中央平地31戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1990年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

武田作十郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

12月4日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

3歳（1989年）

1月16日、中3週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、トレボロユーにクビ差交わされて2着となった。

1月29日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダンツーアトムに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月11日、中2週で迎えた6戦目は、4歳400万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

3月26日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、4歳400万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（5戦0勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

4月23日、中3週で迎えた8戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に終わった。

10月14日、約6か月の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

11月12日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下の醍醐特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（6戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったホッカイピューマにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月16日、連闘で迎えた14戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

4歳（1990年）

1月20日、中4週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい11着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた16戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のヨツヤムサシに1馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

3月3日、中3週で迎えた17戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

9月30日、約7か月の休養明けで迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた20戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

5歳（1991年）

4月14日、約5か月の休み明けで迎えた22戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

5月18日、中4週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦1勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

6月2日、中1週で迎えた24戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

6月16日、中1週で迎えた25戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた26戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。

8月11日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着を確保した。

8月24日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

8月31日、連闘で迎えた31戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。